歴代塾

平成15年度

出島事始め塾

塾長:宮川 雅一

 

 今年度で最終年度を迎えた本塾は、31人の塾生が、阿蘭陀風説書、英字新聞、国際墓地(継続)、アスファルト舗装、日見新道、眼鏡橋、黄檗宗、毛氈(フェルト)(継続)、南蛮菓子、カルタ、長崎言葉、鉄道(継続)について分担して研究し、そのうち成果がまとまった10件について、長崎伝習所研究成果報告書と塾独自で出版した「出島事始め3―長崎一番に関する項目」で発表しました。

 これらの調査のため37回の塾を開催しました。このうち11回は市立博物館の史跡めぐり及びその事前調査に参加し、貴重な実地踏査ができました。また島原・福岡・諫早・熊本・佐賀の5回の市外見学では、各地域における歴史研究や「ご当地一番」の調査・活用状況等の実態に触れ、学ぶところが多かったです。

 通常の塾活動は、月2回ほど金曜日の午後6時から午後8時まで市立博物館などで全体および班別の研究会や打ち合せを開催するほか、各班が、カステラ製造現場・黄檗寺院・国際墓地などの現地調査、県内外の大学・研究機関・図書館などへの照会や聞取り、資料収集や写真撮影、南蛮菓子・毛氈の試作を実施しました。
この他、春の中島川まつりでは、研究成果のパネルを展示したり、上野彦馬の顕彰冊子を配布しました。夏の長崎ゆめ総体開催時には、出島のヘトル部屋で「バドミントン出島」展をバドミントン愛好者他の協力を得て開催し、全国の高校生を初め5,000人を越える来場者がありました。

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