歴代塾

平成15年度

生ごみシェイパーズ塾

塾長:山口 八重子

 

 私たち生ごみシェイパーズ塾では、その名のとおり、家庭で出る生ごみを楽しみながら減らす方法を、みんなで考え、実践しています。

 生ごみを減らす方法として今注目されているのが「生ごみ処理機・処理容器」。電動の手間があまりかからないタイプもありますが、私たちが実践しているのは、電気も使わず、環境に一番やさしい、生ごみ処理容器を使った生ごみの堆肥化(コンポスト)です。生ごみ処理容器とは、プラスチックなどでできた容器で、生ごみに土や培養菌(EM菌)を混ぜ、堆肥化させるための容器です。自然の力で生ごみを発酵させ、まさに有機の堆肥ができますので、家庭菜園やガーデニングに最適です。コンポストでできた堆肥を使った野菜は、市販の物に比べて、味が濃い、甘い、と評判です。

 6月と10月には市の環境部が主催する、環境キャンペーンに「生ごみ堆肥化相談所」としてブース出展しました。道行く人の多くが、生ごみ堆肥でつくった野菜のパネル展示や、現物のボカシ、電器店のご協力で展示していただいた電動の生ごみ処理機の実演に興味深げに足を止めていかれました。
反応の多くは、やってみたいという方がほとんどで、コンポスト容器を使うと手間がかかるので、と電動処理機の購入を検討される方も多くいらっしゃったように思います。容器や処理機の購入には市からの助成金があり、足を止めていただいた方の中にも、その場で助成金の申込みをしていかれる方も何人もいらっしゃいました。
その中には、今すでに生ごみの堆肥化に取り組んでいる方もいらっしゃいましたが、やり方が分からないとか、市販のボカシが高価、という方が多いのに驚きました。
また、3月に実験的に実施したボカシと呼ばれる生ごみの堆肥に必要な発酵促進剤づくりのイベントには、100人を超す参加者が集まりました。こういったボカシづくりを紹介する場を提供したり、具体的な方法がわからない人への「コンポストのやり方を普及するための冊子づくり」は、やはり必要だと感じ、さっそく冊子を製作して配布したところ、とても好評をいただいおり、今後もますますの生ごみ減量の啓発に力入れ、そして塾生である私たち自身が楽しみながら、塾活動を継続していきたいと思います。

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