塾長:安日 泰子
この塾は「地域での性教育」活動を行おうとしたものです。 そして、そのリーダーは若者自身であることを目指しました。 性はいけないこと、きたないこと、ではなく、「とても大切な暖かい触れ合いであり、 その人の心、人権に関わること」です。 このことを若者に伝え、その上で何が危険か、どうすれば安全になるのか、 という情報を伝えることが、自立した若者を育てていくことにつながります。
塾生には一般市民、大学生や多くの助産師さんなどの専門家も加わってくださいました。 1年間の前半は公開講演会などを企画しながら、基礎学習を行い、後半に地域での性教育の実践を行いました。 2月22日は保育園で「赤ちゃんはどこから生まれて来るの?」(乳幼児プロジェクト)、 そして3月1日は小学生を対象に公民館での「春のいきいき教室」(小学生プロジェクト)を行うことができました。 特に、保育園での子ども達の楽しそうな表情は印象的でした。
塾生には、学生、大学教員、助産師、保健師、小児科医、産婦人科医など様々な職種の人間が集まり、 性教育という実践を準備、実践できたことは塾生にとって貴重な体験となりました。 大学生の成長は目を見張るものでした。 性教育に関する人材を再発見できましたし、「つながり」ができ上がりました。 今後もこの「つながっていく」楽しさをエネルギーに、長崎という町で、子ども達が安全に育ち、 なおかつ自立できるよう援助していきたいと思います。