歴代塾

平成14年度

2002長崎サウンドデザイン塾

塾長:吉岡 宣孝

 

 風景は目に見えるものばかりではなく、音や温度、湿度、 香りなど私達の五感で感じられる要素すべてがあるはずですが、 視覚的要素が強いために”風景は目に見えるもの”という観念が強い。 そこでサウンドスケープ(Soundscape)という言葉が生まれたわけです。 サウンドスケープ(Sound=scape造語)は”環境がつくり出す音の風景”という意味です。 風景に音や湿度、香りなど複数の要素があると気付くだけで風景は広がりを持ち更に豊かさを増して感じられると思います。

 

写真1


 長崎は風景の美しさで知られる観光地。長崎の音の風景はどんな姿をしているのか、 長崎サウンドデザイン塾は音の風景を研究してきました。 平成14年度の塾活動のテーマは1.「長崎・音の散策コース」づくり、 2.「長崎の鐘の音」調査です。観光地の散策コースは観光地において音風景は観光資源として活用できるか。 そして鐘の音は長崎を象徴する音の一つ、その音源の調査を実施しました。

 

 

写真2


写真1:東山手洋館群にあるカフェのテラス

 南山手方面を眺望できる。

写真2:大浦天主堂の「アンジェラスの鐘」

 明治時代に取り付けられたフランス製の鐘で、今は電動で鐘を鳴らしている。

写真3:式見町の港

 町の中心にお寺があり港の隅々まで梵鐘が響き渡る。長崎市にはこのような漁港の風景がある。

 

写真3

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