歴代塾

平成18年度

メディエーション研究塾 (対話による問題解決術)

塾長:梅枝 眞一郎

 

 私たちメディエーション研究塾では、職場の人間関係からご近所付き合いまで身近なトラブル解決にも役立つ「メディエーション」の技法をトレーニングしています。メディエーションは、もめごとの両当事者が、第三者(メディエーター)の助けを借りながらお互いに満足いく解決方法を見つけ出し、解決案を一緒に創っていく「話し合いの手法」です。
第三者としての「メディエーター」の役割は、当事者を説得するのではなく、当事者が安心して自分の事情や考え方、気持ちなどを自ら話し易いような「場」を創り、話し合いを促進させることです。私たちは、このメディエーションの知識と技術を身につけ、毎日の生活の中でこの技術を役立てるため、毎回活発なグループ・ディスカッションやロールプレイを行い、「聞く」「伝える」などのいろいろな技術のトレーニングを試みております。

 

 メディエーションの技術は、職場、地域、学校、親子、夫婦、近隣関係などのいろいろな問題解決に役立ちます。この技術を学ぶことで、万一トラブルの当事者となったときでも相手の考え方が理解できるようになります。
メディエーターになるために必要なのは、法律知識や専門性ではありません。必要なのは、当事者の話し合いを促進する知識と技術の習得です。

 

 メディエーションの研究は米国で50年ほど前に始まり、現在欧米ではトレーニングを受けた市民を中心としたメディエーションがとても盛んに行われています。多くの市民の皆さんが、この知識と技術を身につけることのメリットに気づき、私たちの塾に参加されることを願っております。そして、いつの日か、職場にも、地域社会にも、学校にも、家庭にも、メディエーターがいる、「いつでも、どこでもメディエーション」、そんな状況になれば、暮らしやすい社会にまた一歩近づけるに違いありません。関心ある方の参加をいつでも歓迎します。

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